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本プロジェクトは森づくりを行う「あおばくん」とヨタカの「ヨタ子」の会話形式でお送りしていきます。実際の森の変化に応じて移り変わっていくストーリーをどうぞお楽しみください!
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あおばくん -青葉組に所属し山と山仕事をこよなく愛する若き林業マン。
ヨタ子 -ヨタカ目ヨタカ科の鳥類ヨタカの若きママ。全長29cmほど。キョキョキョと鳴きます。
ヨタ子:
「いい場所がないなぁ…どこも巣を作れそうにないよ。」
あおばくん:
「やあ、どうしたんだい? 何か困ってるの?」
ヨタ子:
「実は…わたし、ヨタカなの。巣を作れる場所を探しているんだけど、なかなか見つからなくて困っているの。」
ヨタカのヨタ子(写真はヨーロッパヨタカです)
あおばくん:
「巣を作る場所? このあたりにはたくさん森があるのに?」
ヨタ子:
「森はあるけれど、巣を作るのにいい環境がないの。私たちヨタカはね、地面の上に直接卵を産むの。木の上じゃなくて、落ち葉の上にそっと1~2個の卵を産んで、地面で子育てをするのよ。」
あおばくん:
「えっ、木の上じゃなく地面に巣を?それじゃあ安全な場所を探すの大変そうだ。」
ヨタ子:
「そうなの。水はけがよくて葉っぱや小枝が散らばったところがいいの。木の枝等の巣材も使わずに地面に直接産みたいんだ。私たちは体の色が落ち葉や地面にまぎれて目立たないようになっていて、少し開けた落ち葉の地面が理想なんだ。」
ヨタ子:
「昔は林が明るく開けた森や里山も多くて、先輩のヨタカたちから“あの林道の終点の広場は最高だよ”なんて聞いたものだけど…最近は里山や草地も減ってしまってコンクリートばかりになったりで、巣を作れる場所が減ってしまったわ。おかげで仲間も減っちゃって…。」
あおばくん:
「なるほど…。森や自然の環境の変化でヨタカが住みにくくなってるんだね。」
森の環境変化で巣がつくれる場所も減ってしまったらしい。
あおばくん:
「ヨタ子さん、実は僕、森を元気にするために植林の仕事をしているんだ。君の話を聞いて、この場所をヨタカが住みやすい環境にできないかって思ったよ!」